以前の記事では、眉下切開の特徴について
- 目が開けるのがとっても楽になる
- 変化が実に自然である
という、眉下切開のメリットをお話しました。
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第3回 眉下切開をすると何が変わるのか
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当然、デメリット(注意事項)みたいなものもありますので注意しましょう。
デメリット
傷が丸見え
これが眉下切開の最大のデメリット、かもしれません
二重手術の傷のように、二重の中に隠れる、というものではなく、モロ出ます
最初の間は・・・
- 帽子を深くかぶる
- 前髪を下ろして隠す
- ちょっと縁の厚いメガネをかけて傷を隠す
などで対応しましょう
もちろん、時間が経ってくればかなり目立たなくはなるのですが、最初は目立ちます。
どんなに縫合がきれいでも、細い糸で縫っても、傷が丸見えの位置にありますので抜糸までの間は傷はわかります。(少なくとも僕の技術では・・・)
ここから、時間が経つにつれて、ゆっくりと目立たなくなっていきます。
経過の一例を見ていきましょう。
術直後傷に糸がついていますのでかなり目立ちます。
抜糸までは目元のメイクはできないので、1週間はこのような状態で過ごすことになります。
数日経つと赤身は少しずつ改善してきます。
術後1週間
抜糸した直後です。傷の赤みは直後よりは全然薄くなっていますが、内出血が拡がっているので余計に目立ちますね。
ただ、この翌日からメイクは可能です。
術後1か月
ノーメイクではまだ薄赤い線はよくわかります。
ただ、これぐらいであれば、ある程度メイクをすれば結構ごまかせます。
術後3か月
だいぶ薄くなってきました。
ノーメイクだとまだ少しわかりますね。メイクをすればかなりDJ(大丈夫)です。
術後6か月
メイクを少ししていますが、傷はよく見るとここにあるなというのはわかります。
ただ、手術をしたことを知らない人が見たら、既にほとんどわからないのではないでしょうか?
傷の治り具合の経過としては標準的な感じだと思います(少なくとも僕の技術では・・・)
写真のごとく、最終的に傷はかなり目立たなくなってくれるのですが、抜糸までの1週間はメイクができないので注意が必要です。
お仕事をされている方であれば、糸がついている間(1週間)+2,3日程度のダウンタイムを見ていただくことをお勧めはしています。
もちろん、周りの方に手術することを発表していて、別に全然かまいません、という方であれば問題はありませんが・・・
内出血・腫れ
抜糸翌日からメイクはできますが、メイクでどれぐらいごまかせるかは内出血の程度、腫れの程度によって変わります。
いくつかの症例をご紹介します。いずれも術後1週間の状態です。
症例① 術後1週間
この方は内出血が多めに出ているので、抜糸後も、ごまかせるようになるまでもう少し時間がかかりそうです。
症例② 術後1週間
この方は内出血少なめなので、早い段階からごまかせそうです。
症例③ 術後1週間
この方は二重の手術も同時に行っています。これぐらいの内出血が標準的かもしれません。
といった感じで、眉下切開の術後の内出血の出方は個人差が比較的大きいです。1週間後であれば、赤から黄色に変わってきていることが多いです。
術直後よりも、術後3日目ごろに腫れのピークが来ることが多いですが、その後数日で急速に腫れは回復します。1週間目にはそこまで腫れは目立たないことが多いです。
ただ、全切開などのように、ボーーンと腫れる感じはそんなに長引かず、色(赤とか黄色とか)の問題なので、うまくメイク(&眼鏡など)をすればごまかせるでしょう。
この写真は6か月目ですが、メイクすればかなりごまかせるようになっていると思います。
「私、実は手術してんねん」と言えば、「あ、ホンマや・・」ぐらいの感じでしょうか・・・
今後、傷の下(目に近い側)からもまつ毛が少し生えてくるようになり、ここからさらに、数か月から数年かけてもっと傷は目立たなくなってきます。
ただ、傷が消える、というわけではないのでご注意を。
ちなみに、お仕事をされている方が眉下切開を受けて、10日程度お休みを取って、休み明けて仕事に復帰されたとき、ほとんどの方は
と言われます。
メイクしなければ傷はまだかなり目立つ時期ですし腫れもまだある時期ですが、意外とそういうものです。
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